お正月といえば箱根駅伝!見始めるとテレビの前から動けなくなってしまいますよね。
強豪大学チームに混ざって箱根駅伝に出場する関東学連チーム、その名前に時々「op」という表示がついているのを目にしたことはありませんか?
「op」とは一体何のことなんでしょう?
そもそも関東学連チームとは何なのか、知らずに箱根駅伝を見ている人も多いのではないでしょうか。
しかもその関東学連チーム、次の箱根駅伝では見ることができないんです・・・。
ますます気になる箱根駅伝の関東学連チームについて、今日はちょっと詳しくなっちゃいましょう!
箱根駅伝の見方が変わるかもしれませんよ!
目次
箱根駅伝opとは?
[第94回東京箱根間大学駅伝競走]
関東学生連合チーム
総合タイム 11時間40分02秒(OP)応援ありがとうございました!#関東学生連合 #ムシャムシャ大作戦 #箱根駅伝 pic.twitter.com/NF89KfzVcs
— 芝浦工業大学駅伝部 (@sit_ekiden) January 3, 2018
早速ですが、「op」とは「open」の略で、「オープン参加」扱いという意味を指します。
オープン参加の場合、そのチームには順位がつきません。
箱根駅伝において、関東学連チームの成績は、チーム・個人ともに参考記録に留まることになります。

良い成績を出しても参考記録扱いなんだ・・・。
ちょっとかわいそうじゃない?
そもそも関東学連チームは、「できるだけたくさんの大学や選手に、箱根駅伝への出場機会を与える」という趣旨のもと、関東学生陸上競技連盟(関東学連)が作ったものです。
はじめは「関東学連選抜チーム」という名称で箱根駅伝79回大会(2003年)から、チームの順位がつかないオープン参加として出場しています。
2007年から2013年まではルールが変わり、関東学連チームにも公式に順位がついていましたが、再びオープン参加となった第91回大会(2015年)からは順位がついていません。
そして、第91回(2015年)から「関東学生連合チーム」という現在の名前となり、21番目のチームとして箱根駅伝に出場しているのです。

選手はみんな箱根駅伝出場を夢見て頑張ってるんだもん。
関東学連チームでの出場だってすごいことだよね!
ただし、関東学連は、関東学連チームは2024年開催の第100回大会では編成しないことを決定しています。
この決定に関しては、関東学連加盟校のうち、東京大学など8つの大学がプロジェクトチームを発足して、学生の意見が反映されない一方的な決定を問う署名活動などを行っています。
学生連合があったから箱根駅伝を走れたのは間違いありません。
全国化になり、関東圏以外の大学も、学生連合枠を狙って日々トレーニングしている選手も少なからずいるでしょう。
学生連合OBとして、第100回大会でも学生連合の走りを観れることを願っています🎽 https://t.co/WC0tC0vNKu
— Nitta Hayate 新田颯 (@n_haya4te) August 4, 2023
今回箱根駅伝関東学生連合を経験した小山直城選手が結果を残しました。
連合チームの役割は決して終わってないはずです。— stg(宗太郎峠) (@soutarou_t) October 15, 2023
陸上選手にとって箱根駅伝は夢の舞台ですから、たとえ所属大学のチームとしては難しくても、一度は選手として出場したいはず。

選手からすれば箱根駅伝の出場機会が減らされた形だもんね。
納得できないよ・・・。
2025年の箱根駅伝第101回大会で関東学連チームが編成されるかどうかについては、現状未定のようです。
箱根駅伝関東学連の選手の選抜方法は?
【第100回 #箱根駅伝予選会】
運命の結果発表の様子です🎦#箱根駅伝 #予選会 pic.twitter.com/k8eUzRFSFH
— 箱根駅伝番組公式 (@hakone_ntv) October 14, 2023
さて、関東学連チームの選手たちがどのように選抜されていたのかを見ていきましょう。
そもそも箱根駅伝には20校が出場するのですが、うち10校は前年大会の上位10校が占めています。
残りの10校を選抜するのが、箱根駅伝予選会です。
予選会では選手たちが一斉にハーフマラソンのコースを走り、各校の選手上位10名の合計タイムによって、箱根駅伝に出場する10校を決定するのです。

予選会は箱根駅伝みたいなリレー形式じゃないんだね!
関東学連チームの選手は、予選会を通過できなかった大学の選手の中から、個人成績が優れた選手を選抜し、各大学からそれぞれ1名が選出される仕組みです。
各大学から選出される人数は16人。そのうちの10名が箱根駅伝本選に出場することになります。
箱根駅伝関東学連の監督の選抜方法は?
【箱根駅伝まであと1日】
各大学の誇りを胸に。
関東学生連合の誇りを胸に。
いざ!#関東学生連合 #タツヤを漢に pic.twitter.com/ZDhWfTA7tG— S.K (@ksyu1run) January 1, 2019
続いて関東学連チームの監督の選抜方法です。
こちらはシンプルで、予選会で落選した大学のうち最上位の大学、つまりの11位の大学監督が務めることになります。
予選会は10月上旬で、箱根駅伝が開催されるのは1月2日と3日。
関東学連チームの監督は、3か月足らずで別々の大学から選抜された選手たちをチームとしてまとめ上げなければならないのです。

バラバラのチームから選ばれた選手たちの監督になるのか・・・。
これは大変そう・・・。
箱根駅伝で関東学連が優勝したらどうなる?
箱根駅伝編成に当たる
学生連合が優勝しねぇかなぁって、毎年見てます🏃 pic.twitter.com/hhao3csMaQ— 5Speed(ごそく) (@ohjitter) December 23, 2022
オープン参加の関東学連チームは、1位でゴールしたら優勝ということになるのでしょうか?
結論から言うと、関東学連チームには総合優勝も最下位もない、というのが現状のルールとなっています。
そのため関東学連チームがたとえ1位でゴールしても、箱根駅伝で総合優勝するのは2位のタイムを出した大学となります。

一番速くても箱根駅伝で優勝できないのか・・・。
ルールとはいえ何だかモヤモヤ。
ただ、各大学のエース級が集まっているにも関わらず、関東学連チームは良い成績を残せていません。
それも先に説明した選手や監督の選抜方法を見る限り、無理もない話ではあります。
全く異なる大学から集まった選手たちを、それまで指導していなかった監督が、たった3か月足らずでチームの形にするのですからね。
しかし関東学連チームには、箱根駅伝本選での成績以上に大きな意味があります。
関東学連チームとして箱根駅伝に出場した選手たちは、母校にその出場経験を持ち帰ることができるのです。

出場した本人はもちろん、チームの選手たちにも刺激になるよね!
それに第99回大会では、一区で関東学連チームの選手がトップ独走状態になったことが話題になりましたよね!
関東学連選抜が飛び出してパンサラッサ状態で進む箱根駅伝一区
ビビって誰も行けない後ろの集団=プライドの塊と襷の重さ
面白いねえ、こういう展開を待ってたよ#箱根駅伝2023 pic.twitter.com/vngkMO6wqi
— すたあまん🎲 (@savvycurro) January 1, 2023
強豪校の独占状態になりがちな箱根駅伝で、実力があっても出場できず悔しい思いをしている大学の選手たちにもスポットライトがあたる。
関東学連チームはそんな可能性も持っているのです。
箱根駅伝opとは?関東学連の選び方や優勝したらどうなるのか解説!のまとめ
【第100回 #箱根駅伝️ まであと4⃣3⃣日🏃♂️】
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《第95回箱根駅伝》
🗓️2019年1月2日
⏺2区 #ヴィンセント がトップでたすきリレー
️⏺#国士舘大学 46年ぶり戸塚先頭通過— 箱根駅伝番組公式 (@hakone_ntv) November 19, 2023
今回は、「箱根駅伝opとは?関東学連の選び方や優勝したらどうなるのか解説!」についてまとめてみました。
- 箱根駅伝の関東学連op、「op」とは「open」の略で、「オープン参加」扱いで順位がつかないという意味。
- 2024年の箱根駅伝には関東学連チームは出場しない・・・。
- 関東学連チームの選手は、箱根駅伝予選会を通過できなかったものの個人成績が優秀な選手が、各大学からそれぞれ1名が選出される!
- 箱根駅伝予選会で11位だった大学の監督が、関東学連チームの監督になる!
- 順位のつかないオープン参加の関東学連チームが1位でゴールしたとしても、優勝にはならない。
2024年の箱根駅伝は、記念すべき第100回大会!
どの選手も全力を出し尽くしてほしいですね!