世界万国博覧会(通称万博)が、2025年関西・大阪万博として開催される予定です。
前回の日本での開催は愛知で「愛・地球博」として20年ほど前に、大阪での開催は1970年の大阪万博以来実に55年ぶりとなります。
しかし2025年開催の大阪万博が中止または延期になるかもしれないという噂が後を絶たず、各メディアもその理由を述べています。
本記事では大阪万博2025に中止・延期の理由があるのか?また延期になるならば、いつになるのかを掘り下げていきたいと思います。
大阪万博2025は中止なの?
大阪万博2025は果たして本当に中止になるのでしょうか?
実際は本決まりではなく、噂や要望論から出た話のため事実ではありません。
世界規模のお祭りとも言える万博は、開催国としての存在感を示すことができる良い機会になります。
1851年ロンドンのハイドパークで行われた第一回の世界万国博覧会を皮切りに各国で開催されて以来、現在まで世界中の人々が開催都市を訪れ、盛り上がりを見せてきました。
大阪万博は2018年にロシア・アゼルバイジャンの2か国を制し、日本の過去の実績を踏まえて開催地に選出されました。
大阪万博2025中止の噂の理由とは?
大阪万博2025の中止論に関しては様々なメディア、野党が声を上げています。
東京オリンピック2020開催が決定するなか、大阪万博2025はオリンピックを追うように開催が決まりました。
しかし、莫大な宣伝・経済効果が見込まれるはずであった世界規模のイベントが予様々な理由から中止論が噴出するようになってしまったのです。
大阪万博2025中止の噂の理由は様々ございます。
以下をご覧ください。
大阪万博2025中止の噂の理由①参加国が少ない
大阪万博2025が開催されることにより各国へのパビリオン参加を求めた際、当初は予想以上に参加希望国が少なかったようです。
理由は各国の事情によるものと思われますが、万博において参加国が少ないということは致命傷にもなり得ます。
これも申請があったー!よっしゃあー!!て感じで賛成派は喜んでる、、んだろうけど、このままのペースでいったら、マジ半分も通らないんじゃない?
蓋を開けてみたら工事間に合わない参加国少ない内容ハリボテの見どころ少ないじゃ、大失敗確定じゃと。#万博https://t.co/VRR8QoOSi9— 市 (@nsx2023) August 14, 2023
2023年3月時点の万博公式ページ発表では、当初の参加国数の線引きであった150か国を上回り、153か国が参加表明してくれたため、問題は解決した模様です。
大阪万博2025中止の噂の理由②チケットが高すぎる
大阪万博2025中止の噂のひとつに「チケットが高すぎる」があります。
大阪万博2025年の会期中購入可能なチケット料金を中心に料金を比較し、実際チケット代が高いイメージがあるかどうか考えてみたいと思います。
大人(18才以上) | 中人(12~17才) | 小人(4~11歳) | |
前売り | 6,000円 | 3,500円 | 1,500円 |
会期中 | 7,500円 | 4,200円 | 1,800円 |
会期中(平日) | 6,000円 | 3500円 | 1,500円 |
会期中(夜間17時以降) | 3,700円 | 2,000円 | 1,000円 |
*3才以下は無料
*大阪万博公式ページ参照
料金に関しては様々な意見交換がされたようですが、最終的に2大テーマパークである、東京ディズニーランドと大阪USJのチケット料金を参考にしたという話もあります。
ちなみに東京ディズニーランドの平均チケット代は大人7,900~10,900円、大阪USJは8,600円(いずれも2023年9月現在)です。
これらを考えても大阪万博2025のチケット代が高く感じるかは個人の感覚、もしくは実際体感してみないとわかりづらいかもしれません。
大阪万博2025中止の噂の理由③キャラクターがひどい
公式キャラクターの見た目が不評すぎて、大阪万博2025の中止論が出てくるなんてあり得ない話ですが、愛称は「ミャクミャク」くんとのことです。
「ミャクミャク」くんのキャラ発表後はインパクトある姿に拒絶反応を示す人多数でした。
「ミャクミャク」くんには誕生コンセプトがあります
生きているロゴマークが変わりたいと願っていたところ、水の都の「水」と一緒になり姿を変えることができることを知り、姿を変えることが出来た、不思議な生物
作者の川勝未悠さんによると、ミャクミャクの愛称は「未来へ脈々とつなげていく」「生命の脈」の意味が込められているとも説明にあります。
しかし、残念ながら見た目がほとんどの日本人の好みとはかけ離れているようで、SNSでも発表直後は「気持ち悪い」「怖い」などの意見が多数見受けられました。
大阪万博のロゴ・・・怖い。。。
m— Yasbio🇯🇵 (@yasbiologique) August 25, 2020
大阪万博のロゴ怖い pic.twitter.com/wLIgUR5VLO
— かわち🍑 (@__04taka1297__) August 25, 2020
意外と慣れてきた方もいらっしゃいます。
大阪万博のロゴ、キモくてええやん。嫌いやないで pic.twitter.com/OLPea49JCS
— かふお (@yorunokafuka) August 25, 2020
大阪万博2025中止の噂の理由④開催地の地盤が心配
大阪万博2025中止の噂の理由に開催地があります。
大阪万博2025の開催地は大阪市西部此花区夢洲(ゆめしま)という人工島になります。
夢洲は東京でいうところの夢の島同様、ゴミ処理物の埋め立て地となるため、もともと海洋であった土地の地盤の軟弱さが懸念されています。
日刊ゲンダイデジタルにおける夢洲に関する記事において、建築エコノミストの森山高至さんは以下の懸念点を指摘しています。
- 夢洲は埋め立て地としての歴史が夢の島に比べて浅く、パビリオン建設に対する軟弱地盤対策が解決していない
- 各国パビリオン建設誘致に地盤の状況がアナウンスされていないため、建設前に土壌汚染を含め現状を周知するべきである
- 大阪万博2025開催後、軟弱地盤でのパビリオン解体撤収は大変な困難が生じる
最近でも豊洲の汚染水や、関西空港の著しい地盤沈下など、埋め立て地にはどうしても問題が付きまといます。
大阪万博2025を安心に開催するために、安全なパビリオン建設など問題点を解決して欲しいところですね。
名前は夢洲だけど、恐ろしい地獄の埋め立て地∥https://t.co/RbZFOzIl8v
— 🌵はーちゃん🌵 (@pretty_occho) September 5, 2023
大阪万博2025中止の噂の理由⑤建設費の高騰
朝日新聞デジタル(7月29日)によると、大阪万博2025の建設費が増額検討され、すでに当初予定の1.5倍にあたる、1,850億円に上る試算になっています。
建設費高騰の理由としてはウクライナ情勢や急激な円安によるエネルギー価格の高騰が原因になっています。
また、昨今の工事現場で働く人が極端に少なく、人手不足による人件費の高騰も予算増額に拍車をかけています。
増額分は国と大阪府、大阪市が負担することになり、国民にも負担を強いることになってしまうため、中止要望論が出てしまうのも当然かもしれません。
最近では東京オリンピックの例もありますので、これ以上の負担は避けたいところですね。
大阪・関西万博「大阪パビリオン」建設費増で100億円程度に|NHK 関西のニュース https://t.co/8xhLryzYWk pic.twitter.com/p3872rsOrV
— れいこ (ときどきガメラ) (@reikochazuke) September 15, 2022
大阪万博2025中止の噂の理由⑥関心のない人が多い
8月26・27日付の毎日新聞が実施した世論調査によると、大阪万博2025に「関心がある」と答えた人は全体の22%にとどまり、一方「関心がない」と答えた人は63%に上り、「関心がある」を大きく引き離しました。
また「どちらとも言えない」は15%で、およそ8割が大阪万博2025に対して関心が薄いという結果になりました。
特に関心があると答えた方が多かったのは地元関西で、関心の有無は地域差があります。
【8月26、27日、毎日新聞が実施した世論調査によると、2025年大阪・関西万博に「関心はない」は63%】
【7月21〜23日、読売新聞が実施した全国世論調査では、「関心がない」は65%】これでも維新のメンツと「日本」のメンツを保つために、巨額の税金を突っ込んでやる流れ。https://t.co/FsLlfc1ro1
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) August 31, 2023
PRも行っている中で開催まで600日を切った段階でのこの関心の薄さに、危機感を感じる関係者も少なくないと言えるでしょう。
大阪万博2025中止の噂の理由⑦アクセスが悪い
大阪万博2025の中止要望論の噂には会場の夢洲までのアクセスの悪さも影響しているようです。
今年夢洲にて花火大会が開催されましたが、輸送がスムーズにいかず、大混雑で問題になったようです。
このようなことが起こると不安に拍車がかかりますね。
現在大阪万博2025で予定されている大阪市部から夢洲までのアクセスは3ルートです。
ルート1 | 大阪メトロ | 大阪メトロ中央線の延伸により「仮・夢洲駅」を建設 | 所要時間 | 電車 梅田駅⇔借・夢洲駅
30分 |
ルート2 | JRゆめ咲線 | JR新大阪⇔ゆめ咲線桜島駅からシャトルバス | 所要時間 | 電車+バス
30分 |
ルート3 | シャトルバス | 新大阪駅⇔夢洲会場 | 所要時間 | バス
20分 |
*自家用車で直接会場入りは現時点ではできません。
*自転車専用道路も考え中のようですが、実現するかは不明です。
大阪万博2025年開催までには交通アクセスもスムーズにいくようになると良いですね。
大阪万博2025中止の噂の理由⑧コロナ禍の影響
大阪万博2025は、コロナの影響は避けられず、中止の噂がたっても致し方ないでしょう。
開催が決まった2018年と、コロナパンデミックが始まった2019年末からの状況は明らかに違います。
また、東京オリンピック2020がパンデミックの中、中止される可能性があったことを考えると、大阪万博2025年が中止になることも十分考えられたでしょう。
パンデミックが落ち着きを取り戻した現在もその爪痕は大きく、約4年の歳月は準備の遅れにも大きく関係しています。
大阪万博2025はどうなる?延期はいつ?
コロナ問題、世界情勢、円安など、さまざまな問題を抱えながらの大阪万博2025は果たして無事開催されるのでしょうか?
中止までは現実的ではないにしても、延期問題はいまだにくすぶっているのではないでしょうか?
延期が噂される大きな理由のひとつにパビリオン建設遅れがあります。
大阪万博2025の前には本来ドバイ万博が2020年に開催される予定でした。
このドバイ万博も1年の延期を経て2021年に無事開催され、大阪にも勢いがつきそうですね。
コロナ状況下で会場の詳細設計やパビリオン他建築の後ろ倒しの着工など問題山積みの中、薄くなってしまった世間の関心を再び集め、延期なく開催にこぎつけることが大阪万博2025の大きな課題とも言えるでしょう。
ちなみにこれはTBSのサイトに掲載されていますが、大阪の毎日放送が関西財界関係者やゼネコンにがっつり取材した重厚なレポート。維新のお膝元の大阪からも、万博を巡る混乱がしっかりと報じられています。https://t.co/Bl2eRNa8t7
— 岡田 悟 (@occupy012123) September 3, 2023
大阪万博2025中止理由を大調査!延期はいつでどうなる?まとめ
大阪万博2025中止・延期の噂やその理由をまとめてみました。
- 大阪万博は現時点では中止の話はありません
- 大阪万博2025中止の噂である参加国数は規準を満たしています
- 大阪万博2025中止の噂であるチケットが高すぎるということは個々の感じ方によります
- 大阪万博2025中止の噂であるキャラクターは賛否あります
- 大阪万博2025中止の噂である開催地の地盤は埋め立て地のため、対策が必要です
- 大阪万博2025中止の噂である建設費増額分は、国と自治体で賄います
- 大阪万博中止の理由である人々の関心は確かに薄く、回復が待たれます
- 大阪万博2025中止の噂であるアクセスの悪さは現在改良中です
- 大阪万博2025中止の理由であるコロナ禍の影響はたしかにありますが、乗り越えるべき問題だと思われます
- 大阪万博2025は現状開催予定であり、延期も発表されておりません
大阪万博2025を成功させるには、ハード面の問題というよりも、ソフト面、つまり人々の関心を万博に向けることかと思います。
ひとたび幕を開ければ、素晴らしいイベントになると信じて、楽しみに開催を待ちましょう。