ラクトアイスが体に悪いのはなぜか理由を調査!知恵袋の噂や発がん性の危険は嘘? | 毎日がエブリデイ!

ラクトアイスが体に悪いのはなぜか理由を調査!知恵袋の噂や発がん性の危険は嘘?

ラクトアイスが体に悪いのはなぜか理由を調査!知恵袋の噂や発がん性の危険は嘘? 生活の知恵
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ついに、夏も終盤に差し掛かってきました。

暑い日もありましたが、皆様はどのような夏を過ごされましたか?

 

今回は、暑い夏に食べたくなるアイスの中でも、安くて美味しいと人気の『ラクトアイス』についてまとめたいと思います。

 

「ラクトアイス」と検索すると「体に悪い」「発がん性」「危険」と出てきてしまいます。

一方で、知恵袋などでは「それは嘘」と否定する意見もあるのです。

果たして、ラクトアイスは本当に体に悪いのでしょうか。

 

本文では、なぜラクトアイスが「体に悪い」と言われているのか、その理由を徹底調査したいと思います。

アイスが大好きな方、お子様に安心してアイスを食べさせたいパパママは、特に必見です!

 

ラクトアイスが体に悪いのはなぜ?理由は?

そもそもラクトアイスは体に悪いのでしょうか。

結論、ラクトアイスを食べたからといってすぐに体調が悪くなるほど危険なものではありません。

それでは、なぜ「ラクトアイスは体に悪い」という説が広まっているのでしょう。

 

その疑問を理解するために、まず知っておくべきことは『アイスの種類』です。

皆さんは、「ラクトアイス」とは何かご存知ですか?

「アイスクリームと同じじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ラクトアイス=アイスクリームではありません。

アイスの種類は4つあり、乳製品の水分以外を指す「乳固形分」とその中でも脂肪分のみを指す「乳脂肪分」の量で分けられています。

▼アイスの種類

  • アイスクリーム:乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上
  • アイスミルク:乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上
  • ラクトアイス:乳固形分3%以上、乳脂肪分規定なし
  • 氷菓:乳固形分3%未満、乳脂肪分規定なし

 

「乳脂肪分」は、いわゆるバターやクリームになる成分のことですが、ラクトアイスはその乳脂肪分の含有規定がありません

乳脂肪を使わないことで、安価な商品を製造できる点は良いところではあるのですが、アイスならではのクリーミーさや濃厚さが不足してしまうのです。

その不足しているアイスの風合いを補うため、ラクトアイスには植物性油脂や添加物が使用されています。

 

このことから、「ラクトアイスは体に悪い」と言われている理由は、他のアイスに比べて『異色な材料が使われている』ことに原因があると考えられます。

果たして、植物性油脂や添加物がどれほど人体へ影響を与えるのでしょうか。

 

以下では、本当にラクトアイスは体に悪いのか、考えられる理由4点を挙げて徹底調査していきます!

ラクトアイスが体に悪い理由①糖質が多い


ラクトアイスで検索すると、「太る」というキーワードもヒットします。

その際によく指摘されているのが、他のアイスと比べて「ラクトアイスは糖質が多い」ということです。

 

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」にて調べてみました。

▼アイスの栄養価比較 ※可食部100gあたりに含まれる成分

  • アイスクリーム:178kcal炭水化物23.2g、脂質8.0g)
  • ラクトアイス:217kcal(炭水化物22.2g、脂質13.6g)

ご理解いただける通り、アイスクリームと比較すると糖質(炭水化物)はラクトアイスの方が少ないのが分かります。

一方で、エネルギーはラクトアイスの方が高いです。

アイスクリームよりカロリーは高めですが、「糖質が多いから太りやすい、体に悪い」という理由に関しては嘘であることがわかります。

ラクトアイスが体に悪い理由②脂質が多い

ラクトアイスの成分について気にすべき点は、糖質ではなく脂質なのではないでしょうか。

前述の成分比較で指摘できるのは、アイスクリームに比べてラクトアイスの方が脂質が大幅に多いということです。

 

「ラクトアイスは乳脂肪が入っていないから脂質が抑えられているのでは?」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、乳脂肪は栄養素が多く消化吸収が良いため、体内で即座にエネルギーに変換できるとされています。

ラクトアイスには乳脂肪の代わりに植物性油脂がたっぷり使われているため、かえって脂質が多くなってしまっているようです。


脂質は人間にとって大切な栄養素の一つですが、過剰摂取してしまうと肥満の原因にもなりかねません。

ラクトアイスの食べ過ぎは「体に悪い」と言えますので、食べ過ぎには注意したいですね。

ラクトアイスが体に悪い理由③トランス脂肪酸が含まれている

ラクトアイスに含まれている植物性油脂において、最も気がかりなのが「トランス脂肪酸」です。

厚生労働省のHPにはトランス脂肪酸についての説明が掲載されています。

▼トランス脂肪酸についてのまとめ

トランス脂肪酸は、マーガリンなどの製品が製造される過程において植物油から発生する脂肪酸の一種。海外の研究結果では、トランス脂肪酸を摂取し過ぎた場合に心疾患などのリスクを高めるとされている。しかし、この研究結果は日本人の平均より摂取量が大幅に多い場合に該当する。

 

実際に、アメリカでは2018年にトランス脂肪酸が使用禁止となりました。

厚生労働省は、「多くの日本人はWHO(世界保健機関)の摂取基準を下回っているため、バランスの良い食事を心がけていれば健康を害する心配はないとしています。

 

ラクトアイスにも「トランス脂肪酸」が含まれている場合があります。

適正量を守っていれば問題ありませんが、脂質に引き続き過剰摂取には注意した方が良さそうです。

ラクトアイスが体に悪い理由④添加物が使われている

植物由来の油脂が使用されているラクトアイスに欠かせないのが『添加物』です。

添加物と聞くと「体に悪い」とすぐに連想する人も多いのではないでしょうか。

 

さて、ラクトアイスにはどのような添加物が含まれているのでしょうか。

 

ラクトアイスの代表的な添加物は、「乳化剤」です。

乳化剤は、反発しあう水と油を均一に混ぜ合わせるために使われています。

ラクトアイスのなめらかなミルク食感はこの「乳化剤」によって生み出されていると言っても過言ではありません。

他にも、安定剤香料などの添加物が含まれていることが多いです。


気になる添加物の安全性ですが、添加物が含まれているからといってその食品が「体に悪い」ということではないようです。

なぜなら、食品添加物の使用は食品衛生法によって厳格に管理されており、「生涯毎日摂取したとしても健康を損なわない摂取基準量」しか使われていないからです。

今までの添加物一日摂取量の調査でも、日本人の添加物の摂取量は基準値を下回る結果で報告されています。

 

しかし裏を返せば、添加物は摂取しすぎると体に有害であるということです。

基準値を超えないよう、個々に偏食や添加物の過剰摂取を避けることが重要です。

 

ラクトアイスには発がん性がある?

「ラクトアイスは体に悪い」という説の中で、「発がん性がある」ということもよく指摘されています。

実際のところ、発がん性はあるのでしょうか。

 

ラクトアイスの発がん性を調査したところ、『パーム油』という植物油脂が鍵を握っていそうです。

 

トランス脂肪酸への注意喚起が広まる中、トランス脂肪酸の代替品として使用され始めている植物油脂が『パーム油』です。

パーム油はアブラヤシの油で、東南アジアなどで安定して生産できるため、安価なのが特徴。

 

しかし、パーム油には酸化防止剤が使用されていることがあり、これらによって発がん性が上がることが指摘されているようです。

実際に、動物実験ではパーム油で大腸がんや糖尿病の発症率が上がったという結果も出ています。

 

よって、ラクトアイスの発がん性については、パーム油を使用されている場合「発がん性がある可能性が高い」と言わざるをえないのが現状です。

しかし、パーム油が含まれている食品を食べたらすぐに影響が出るというわけではなく、あくまで長期的視点の話ですので心配しすぎず、まずは食べる量や頻度を減らすことをお勧めします

 

ラクトアイスを食べると体への影響は?

これまで様々な視点から「ラクトアイスは体に悪いのか」について考察してきました。

 

その結論は、「ラクトアイスの過剰摂取は体へ悪影響を与える可能性がある」ということです。

ラクトアイスの過剰摂取は、それに含まれるトランス脂肪酸、パーム油、添加物の過剰摂取に繋がり、長期的にみると、心疾患や糖尿病、肥満などの生活習慣病を発症する可能性があります。

 

ラクトアイスが危険というのは嘘?

「ラクトアイスが危険というのは嘘だ」という意見があるというのは冒頭にお伝えしましたが、確かに「ラクトアイスが危険」というのは一概に肯定できません。

なぜなら、ラクトアイス自体が危険というよりは、過剰摂取してしまうと生活習慣病などを発症するリスクがあるということだからです。

さらに、アイスが「嗜好品」ということを考えると、それはラクトアイスだけではなくアイスクリームやアイスミルクも同様です。

 

しかし反対に、体に悪影響を与える可能性がある以上、ラクトアイスが危険というのは嘘だ!と言い切ることもできないように思います。

 

ラクトアイス以外のアイス、何を選べば安心?

冒頭で「アイスの種類」について紹介しましたが、その中で最も安全なのは『アイスクリーム』です。

 

ここで、各区分で代表的な商品の原材料表示を比較してみましょう。

ハーゲンダッツ バニラの原材料表示

クリーム(生乳(北海道))、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料、(一部に乳成分・卵を含む)

▼ある人気アイスミルク バニラ味の原材料表示(例)

砂糖(外国製造、国内製造)、乳製品、植物油脂、…/加工でん粉、乳化剤(大豆由来)安定剤(増粘多糖類)、膨脹剤、香料、…

▼ある人気ラクトアイス バニラ味の原材料表示(例)

砂糖(外国製造、国内製造)、植物油脂、乳製品、…/乳化剤香料安定剤(増粘多糖類)、…

▼ある人気氷菓の原材料表示(例)

異性化液糖(国内製造)、砂糖、りんご果汁、ぶどう糖、…/香料安定剤(ペクチン)、酸味料、…

 

原材料表示では、含有量の多いものから順に記載されるようになっています。

これを踏まえ比較してみると、ハーゲンダッツの原材料で含有量が最も多いものが「クリーム(生乳)」であるのに対し、アイスミルクやラクトアイスは「砂糖」です。

また、ハーゲンダッツには含まれていない「植物性油脂」や「乳化剤」「安定剤」などがアイスミルクやラクトアイスには含まれています。

氷菓に関しては、そもそもバニラ味やミルク味のものが少ないため、「植物性油脂」は含まれていませんが、「安定剤」などの添加物は多く含まれています。

 

よって、アイスの種類別に安全性をまとめるとすれば、以下となります。

▼アイスの種類別 安全性まとめ

ただ、アイスクリームの中にも添加物が含まれているものはありますし、原材料は商品によって異なります

購入の際には、パッケージの原材料表示を確認してみてください。

 

「ラクトアイスが体に悪いのはなぜか理由を調査!知恵袋の噂や発がん性の危険は嘘?」のまとめ

さて、今回はラクトアイスは体に悪いと言われるのはなぜか、知恵袋の噂や発がん性の危険は嘘なのか、についてまとめました。

 

調査の結果としては、ラクトアイスは体に悪くありません

植物油脂やトランス脂肪酸や添加物などが体に悪い理由として指摘されていますが、それらは体に影響を与えないよう厳格に管理されています。

 

しかし、過剰摂取することは避けたほうが良いです。

ラクトアイスを毎日食べている!という方は、三日に一回にするなど量や頻度を減らしてみることをおすすめします。

暑い日には冷たいアイスが最適ですが、食べ過ぎに注意して夏を乗り越えましょう!

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